著者プロフィール

Bonjour 皆さん!

フランス買い付け紀行の著者、ラファエル(Raphaël) です。簡単に自己紹介をさせていただきます。

私は日本(父)×フランス(母)のハーフです。

母Armelleはフランスブルターニュ地方(当時)のSaint-Nazaireという町に生まれ、小学生の頃に家族ともどもパリに移住しました。そして1900年代半ば、パリに外交官として赴任していた日本人の父と知り合い恋に落ち、父の帰国後に結婚のため単身日本に渡ってきました。まだまだ発展途上であった当時の日本、フランス人女性と日本人男性の国際結婚はかなり珍しいことであったようです。

その後、私は次男として東京で生まれました。

著者ラファエルとフランス人の母

カーテンの模様がなんともレトロですね。

父親の仕事の関係上、子供の頃は日本を離れることも多く、フランス、ベルギー、イランに住んでいたことがあります。イランには生後10か月くらいで移住、最初に発した言葉がペルシャ語だったと聞かされています。現在はひと言も話せません。が、たった今ネットを調べて、数の1、2、3がイエク、ドー、セーだったのを思い出しましたので、三言話せるようになりました。

物心が付いてから後に住んだことのある外国はフランスとベルギーです。日本人学校ではなく、現地校に通っていました。フランス人である母に育てられたということもあり、この時代はフランスやベルギーの人々と同じように西ヨーロッパ文化の影響を受け、現在でも何かの折にふとその文化が身体に染み付いていることに気付くことがあります。

先日、Googleストリートビューでブリュッセルの町を探したところ、小学生時代に住んでいた家を発見!当時とほとんど変わっていません。

著者ラファエルのベルギー時代の家
引用元:Google社「Google マップ」

近くにはベルギーの強豪サッカーチームRSC Anderlechtのホームスタジアムがあります。

フランスで住んでいたアパルトマンは、近隣に似たような建物が多く、〇十年たった今では特定することができませんでした。

パリで美術系の学校を出ていた母親と、西洋美術に造詣が深い父親は大の美術館好き。両親に連れられ、フランスやベルギーのみならず、折々の旅行で訪れたイギリス、ドイツ、オランダなど各国の美術館を訪れることが多くありました。子供ながらに西洋美術の素晴らしさに感嘆していた(こともあった)ことを思い出します。

今思えばこの頃から西洋美術やアンティークに関する興味が芽生え、大人になってからの勉強だけでは身に付かない、本物ならではの素晴らしさを感じる感性が育っていったのではないかと思います。なんだか上から目線な感じですね、大したこと無いのにすみません。

小学生時代の著者ラファエル

前髪短いです、母親が床屋に短く切るように指示を出していたのがとてもイヤでした。伸ばして横に流したかったので。今は前髪がありませんので、床屋への指示がなくてもできません。

ここで時間を母親の両親の時代に少し巻き戻します。

冒頭でお話ししたように、母親はSaint-Nazaireの出身です。敬虔なカトリック信者であった祖父・祖母は6人の子供をもうけました。女性5人、男性1人の兄弟で、母親は3女でした。

祖父Yves Patrick Benjaminは職業軍人で、パイロットでした。今となってはその真贋を確かめる術もありませんが、あのリンドバーグが成功する前に飛行機での大西洋横断(無着陸飛行)にチャレンジしようとしていたところ、フランス政府にその飛行申請を却下され、泣く泣く諦めたと伝え聞いています。若くしてピレネー山中に墜落し天に旅立ちましたので、会ったことはありません。

下の画像は若かりし頃の祖母Germaineのポートレートです。パリに住んでいる叔母の家の壁に飾ってあったものを撮影したのですが、なかなかの美人だと思いませんか?

著者の祖母の若かりし頃の写真

大人になってからの私は、IT、デザインなどアンティーク以外の仕事もいくつか経験してきましたが、やはり最後にたどり着いたのは子供の頃から大好きだったフランスアンティークの世界です。紆余曲折ののち、軽井沢でフランスアンティークショップ「オ・ボール・ドゥ・ロー」をオープンしました。

私が一番大切にしているのは、フランス現地でも評価が高く本当に価値のある本物のアンティークやブロカントを日本の皆様にご紹介するということで、これは使命ともいえるものです。この件は書き出すととてつもなく長くなりますので、ここで止めておきましょう。

アンティーク、ブロカント

出自のおかげもあり、フランスにはたくさんのパートナー、仲間がいます。買い付けのたびにその輪は広がり、仕入れ商品の幅も拡大していったのです。半分は日本人の私ですが、現地ディーラーは自分達と同じようにフランス語を話す私を同胞として快く受け入れてくれました。

以降の詳細は「フランス買い付け紀行」をご覧ください。

著者ラファエルとフランスの仲間たち

今後も何らかの形でフランスアンティークの素晴らしさを皆様にお伝えしていきたいと考えております。

Raphaël

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