Bonjour 皆さん!
おかげ様で買い付けは順調に進んでいます。ストック用コンテナもかなり埋まってきました。満載まであと一息、二息です。
日中は買い付けや移動でゆっくりする時間が取れず、昼食は公園のベンチやSAでバゲットサンドなどをササっと食べて済ませることが多いです。ただし、食のエネルギーは活動の源ですし、休息なしでは身体が持ちませんので、夕食だけはフランスの食材をしっかり食べてくつろぐようにしています。
多くの場合、食材は帰りがけに近くのスーパーで調達しますが、タイミングが合えば通りがかりの町で開催されているマルシェで購入することもあります。南仏に限らず、フランスでは多くの町で週に1・2回マルシェが開催され、庶民の重要な食材調達場所になっています。
今回はいろいろな町で出会ったマルシェ・屋台の写真をいくつかアップします。(一部は過去の買い付けで撮影したものです)
まず一番多いのは何と言っても野菜ですね!日本のものとは少しづつ形や色が違っていたりして、見ているだけでも楽しいです。
葉物野菜は、葉っぱチリチリ系のものが多いです。個人的にはこちらのフリルレタス的なチリチリレタスが苦くて大好物です。かなりボリュームがあり毎日サラダで食べても数日持ちますので、南仏滞在時の必需品となっています。
キャベツもチリチリ系のサボイキャベツが甘すぎず味が濃く、大好きな葉物野菜です。
日本では、輸入品だけではなく国産のサボイキャベツ(日本ではちりめんキャベツともいいます)も販売されているようです。ただし、出回っている量は少なく、残念ながら日常使いできないレベルの高価格です。フレンチレストランなどで使われているのでしょう。
果物の屋台も多く見かけます。季節によって異なりますが、リンゴ、モモ、さくらんぼ、ポワール(洋ナシ)、マンダリン(ミカンのようなの柑橘)etc。色とりどりの果物が並んでいる様は可愛らしく素敵ですね!
果物も微妙に日本のものと異なっています。例えば、リンゴはどれも日本のものより一回りも二回りも小さいサイズです。また、モモには、日本では全くみかけないぺたんとつぶれたような平らな種類があり、初めて目にしたときはけっこう衝撃でした。中国原産の「蟠桃(ばんとう)桃」という種類らしいです。
ヌガーやフルーツの砂糖漬けなど、南仏ならではのスイーツもよく見かけます。
肉系で多いのはやはりSaucisson(ソシソン。サラミのようなドライソーセージ)。
ベースとなる獣肉の種類(主に豚ですが、猪などもあります)、中に練りこまれているフレーバー(シェーブルチーズ、きのこ類、ニンニクなど)も多種多様で、ワインなどお酒のおつまみに最適です!
種類が多く何を買えば良いのか迷いますが、たいていは試食させてもらえますので、気になったものを一通り食べて選びましょう。
オリーブもマルシェでよく見かける食材です。もちろん南仏以外の地域でも見かけますが、本場南仏では、屋台の数も売っているオリーブの種類もけた違いに多いです。
また、やはり本場ですので新鮮でとても美味しい!、オリーブも実の種類やフレーバーなどバラエティに富んでおり、先ほどのSaucisson同様、何を買えばよいのか迷うほどです。こちらもいくつか試食して選びましょう。次の写真のお店ではドライトマトやニンニクも一緒に売っていました。
ちなみに、オリーブの色は種類によって異なるのではなく、熟成具合で変化するものなのです。初期は緑、次は紫、最後は黒。味は「苦い」から徐々に「甘い」に変化していきます。
さて、次はアスパラガスです。緑、白、紫の栽培モノだけでなく、運が良ければ南仏名産の野生のアスパラガスと出会うこともあります。野生のものはオムレツとあえて食べるのが南仏スタイル。超簡単なレシピを掲載しますので、ぜひトライしてみてください。
2~3人前の材料:野生アスパラ300g・卵6個・バター10g・オリーブオイル大さじ1・塩コショウ少々
- ・アスパラを2cmくらいの長さに切る
- ・フライパンでバターとオリーブオイルを温める
- ・上記フライパンにアスパラを入れ、表面が少しこんがりするまで強火で炒める
- ・大さじ一杯くらいの水を追加し、炒めたアスパラを少し煮る
- ・ボウルで卵を混ぜ、塩コショウする
- ・混ぜた卵をアスパラの入っているフライパンにそそぐ
- ・4分くらい弱火で火を通す(卵が硬くなりすぎないように注意)
以上です、簡単ですよね!
塩・コショウ・バターのみのシンプルな味付けですので、素材の味が引き立ちます。
手持ちの写真には栽培モノしかありませんでしたが、野生のアスパラガスはとても細く、上から下まで緑色です。
セップやジロール茸などのキノコ類もマルシェでよく見かける食材です。
また、季節になればトリュフの屋台も出ます。安いトリュフに遭遇した場合、冬トリュフに比べやや質の落ちる夏トリュフであるケースがほとんどですので、値段相応であることを覚悟?の上ご購入ください。フランス語で冬トリュフは”Truffe d’hiver”(トリュフ・ディヴェール)、夏トリュフは”Truffes d’été”(トリュフ・デテ)といいますので、まず売り手さんに確認してみましょう。
最近では香りがほとんど無いイボセイヨウショウロという中国産のトリュフ近縁種キノコもかなり出回っているようですので、要注意です(人工香料で香りを付けていることもあるらしいです)。
南仏のマルシェでは秋に大量の栗に遭遇することもあります。南仏で「栗」というと、あまりピンとこないかもしれません(私もそうでした)。しかし、実は南仏には栗が多く産出される地域がたくさんあります(Ardèche、Var、Corsica島など)。皆さんが食べたことのあるマロングラッセの栗も南仏産だったかもしれないですね。
まだまだネタは尽きないのですが、ずいぶん長くなってしまいましたので、そろそろ終わりにします。
それではまた!