ブロカントショップ巡り

フランスではプロ向けのアンティークフェアやいろいろな町の蚤の市、知り合いのディーラー、アンティーク・ブロカントショップなどから商品を仕入れます。フェアや蚤の市は週末に開催されることが多いため、平日の仕入れ場所の多くはブロカントショップになります。

ブロカントショップといってもレベルがピンからキリまであります。アンティーク的な商品も置いているやや高級なショップから、まさに「ガラクタ」系の古道具(廃品?)だけ販売しているショップまで、多種多様です。ガラクタ系のショップでは屋根も無く雨ざらしになっている商品も多く、本当にこれが売りものなのかと感じてしまうこともしばしば。
こういったショップでの仕入れはまさに「ゴミの中で宝探し」状態で、多くの場合、何も購入せずに店を出ることになります。

ガラクタが積み上げられたブロカントショップの庭
ブロカントショップの店内

何度も訪れる馴染みの店もあれば、車で通りがかりにみつけて飛び込みで入るお店も多くあります。
今日みつけたこの店は窓やドアなどの建具を多く販売していました。お客様のリクエストで探していたタイプの窓は見つからず、Table de vigneronを一つだけ購入して退散。

窓やドアなどの建具系ブロカント品

同じく本日みつけたこの可愛らしい南仏屋根のお店も、パネルドア系の建具が充実していました。残念ながら今回仕入れたいと思うめぼしいもほは見つかりませんでしたが、かなりリーズナブルな価格でしたので、しっかり場所を記録して、いずれ再訪したいと思います。

南仏の赤い屋根とブロカントなドア

ガーデン専門のアンティークショップかな?と思って立ち寄ったこちらのショップは、大きなアイアンゲートなどを作っている鉄の工房でした。日本語的には「鍛冶屋」になりますが、フランスで鉄を扱う工房は、その言葉からイメージするものとはかなり違います。インパクトのあるサイの像ですね!

サイの像が見える南仏の鍛冶屋の庭

次は少し毛色の変わったお店、主に庭に使う石系アンティークの専門店もたまに見かけます。魅力的な品がたくさんありますが、石は見た目以上に重量があります。輸送や日本での扱いの難しさを考えると、なかなか手が出ません。ガーデン用品は、フラワーカップやフェンスなど、小さめのアイアン製品にとどめていますが、屋根瓦やテラコッタタイルなどのプロヴァンス建材と共に、いつか挑戦してみたいと思います。

アンティーク庭石屋

ブロカントショップ巡りは、労力に見合った成果がなかなか出にくいのですが、驚きの発見がある場合もありますし、販売を考えてもいなかった魅力的な商材に出会うこともあります。商品の幅を広げるためにも、フランスの買い付けにおいて欠かせない活動の一つです。

「ブロカント」と「アンティーク」って何が違うの?という話題については、いずれまた触れさせていただく予定です。

それではまた、a bientôt !

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